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破壊的・非破壊的イノベーション【後】おにぎりと音楽のエコシステム


暮らし変える実践者たれ

川上氏はさらに、研究や教育に従事するのみならず、「マーケティングで生活を良くする実践者でありたい」という思いを行動に。”暮らし・変える”をもじって命名したクラシカエールという産学菅連携のプラットフォーム型プロジェクトを立ち上げました。

これは、2017年に音大生中心のエール管弦楽団の依頼を受けたもの。川上氏の研究室の学生とともに、クラシックに足を運んだことがなかった人に足を運ばせる、ブルー・オーシャン戦略を実行。クラシック音楽の新市場創造に取り組んでいます。

2018年は、プロジェクションアートとクラシックを、今年は空手とクラシックを組み合わせるイノベーションを実現しました。

2019年3月に実施したコンサート「空手カルメン協奏曲」では、オーケストラの前に空手家50人が登場。その手元にはソニーが技術協力したジャイロセンサーが装着され、その動きがスピーカーに伝わり音楽になります。指揮者は空手家の息遣いを感じながら、互いに音と一体になる演奏、演出が実現(関連記事)。その人気から、すでに2020年の公演も決定しました。

コンサートの成功に安堵する川上氏は、「クラシカエールも2年目で収支があってきた」「マーケティングは芸術分野でも使えることを実践者として確認している」と朗らかに述べました。

青い海へ

まとめとして川上氏は、The Journal of Product Innovation Management編集委員の観点から、「プロダクトのイノベーションからすべてがはじまる」と述べました。そして自身の家族写真とともにマーケティングの自分ごと化を辿り、「次世代につないでいくこと、サステナビリティをマーケティングの力で実現しよう」と訴えます。

さらに「日本企業に必要なものはモノづくり志向からの脱却、マーケティングドリブンな発想」「マーケットに反応するのでなくマーケットドライブ型に転換を」と提唱しました。

エコシステムはいろいろな参加者があってこそ。シェアホルダーでなくステークホルダーのマネジメントを通してこそ、エコシステム形成、価値共創が実現します。

非破壊的イノベーションはマーケティングにより実現できる」「既存を壊すレッドオーシャンでなく、ブルー・オーシャンは作れる」「消費の質を変えていくチャレンジ、サステナブルな市場を創出するマーケティングを日本企業と一緒に」と呼びかけました。

――

次世代マーケティングプラットフォーム研究会 は 2019年11月14日(木) 18:30 ~ 22:30 於 永田町GRID で5周年イベントを開催、 川上氏が登壇予定。EventRegistPeatixでお申込いただけます。

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<午前プログラムレビュー>
基調講演(ノースウェスタン大学 ケロッグ経営大学院教授、フィリップ・コトラー氏)
講演(富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEO 古森 重隆氏、ネスレ日本代表取締役社長兼CEO 高岡 浩三氏)
パネルディスカッション(フィリップ・コトラー氏、高岡 浩三氏、モデレーター:IMD北東アジア代表 高津 尚志氏)
<午後プログラムレビュー>
講演(カリフォルニア大学ロサンゼルス校ビジネススクール教授 ドミニク・ハンセンズ氏)
パネリスト登壇(ワールドマーケティングサミットグループCEO サディア・キブリア氏)
パネリスト登壇(ネスレ日本株式会社 執行役員コーポレートアフェアーズ統括部長 嘉納未來氏)
パネルディスカッション「CSV経営とマーケティング」(ドミニク・ハンセンズ氏、サディア・キブリア氏、嘉納未來氏、モデレーター:グロービス経営大学院教授 加治慶光氏)
講演(カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院 名誉教授 デービッド・アーカー氏)
講演前半(早稲田大学大学院 経営管理研究科教授 川上智子氏 )

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